田中角栄語録より 3



私利私欲、名声欲しさが優先してトップに立った人間には、
その地位が「重責」であるという認識がない。



優れたリーダーは、いつ、どんな事態に直面するかを、
常に念頭に置いた緊張感を忘れてはならない。
”不測の事態”への備えを忘れず。



孤独感も凄まじい。まさにトップの持つ宿命だ。
トップには、まず、真の同志というものがいない。
横に並ぶ者は、おらず、一人頂点にいるのだから当然である。
もとより、助言はあっても助力を求めることができない。
正しい情報が上がってくるとは、必ずしも言えない。
側近がイヤな話は伝えない場合もある。乱れ集まる情報の中で
どれが正しいものなのか、一人、目を凝らさなくては、ならない。
しかも、その選択を一つ間違えれば、事態は百八十度変わってしまう可能性がある。
その責任の重さは凄まじい孤独感として迫ってくるのである。



ドイツ哲学者、ショーペンハウエル
「孤独はすべての優れた人物に課せられた運命」



毛利元就
「智、万人に勝ぐれ、天下の治乱盛衰に心を開きうる者は、
世に真の友は一人もあるべからず」



西武鉄道グループ 堤義明
「副社長を十年やっても、社長の一年とは違う。
困ったときに”社長のご意見は”で逃げられる。
決断力、寂寥感、ハラのくくり方、すべてが違う。
副社長をいくらやったからといって、社長の器かは、別問題だ」



指導者の必要条件の一つに、いかにマネージメント(経営)ができるかということがある。



情報量の乏しいリーダーに、また真の部下はついてこない。



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